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web拍手・日記コメントへのお返事はこちらでさせていただきます。※突発的にエロもあるかも。
お互い惹かれあっていつの間にか一緒にいるのが当たり前になっていた。
雲雀さんの告白で付き合うようになったふたり。ぎこちないながらもキスだってしちゃったり。
それ以上はまだ怖くて出来ないけど、いつか近い未来にはそんな関係になるのかなとぼんやり考えることもあったり。もちろん嫌なんかじゃない。君と肌を重ねたら今よりもっと好きになる。きっと。
些細なケンカはあっても好きな気持ちは変わらない。むしろ前よりもっと愛おしくなる。
可愛いくてどこもかしこもふわふわのあの子は僕の全て。
そして、付き合いだして数ヶ月のある日。綱吉が他校生の不良に絡まれます。
暴行とまではいかなくても蹴飛ばされた先にあった空き瓶で腕を裂傷してしまった綱吉。
幸いにも傷は深くありませんでしたが用心の為にと手当てを施して次の日には学校に登校します。
「・・・・・・・どうしたの、それ」
「あっこれですか!?えっと昨日ちょっと転んでケガ、しちゃいました…」
「大丈夫なの?」
「はい!こんなのたいしたことないですよ!見た目よりひどくないですから」
「そう。それならいけど…」
あの細い腕にぐるぐるに巻かれた包帯。
いつもにもましてニコニコしている綱吉に少しだけ違和感を感じ、すぐに風紀委員に調べさせます。
午後には昨日の出来事が全て雲雀の耳に入りました。しかも綱吉に絡んできた不良は以前雲雀が咬み殺した相手だと判明。
そう、雲雀に直接報復が出来ないのでいつも近くにいる綱吉に八つ当たりをした結果があのケガ。
でも実は不良に絡まれるのは今回が初めてではありません。
昨日のことを除けば獄寺や山本が助けに入りなんとか大事にはなりませんでした。
綱吉は雲雀に迷惑がかかるのが嫌でずっと隠していました。
あどけない笑顔の下で一方的な暴力に絶えた綱吉の姿が目に浮かび胸が締め付けられます。
何も気づかなかった自分に一番怒りをぶつけたい衝動にかられましたが、その憤りを目の前の机にぶつけ応接室を後にします。
主人を見送る部屋に残されたのは真っ二つに割れた机だけ。
その後、綱吉にケガを負わせた不良たちは勿論ボッコボコです。
普段の雲雀でさえ勝てるものなんていないのに怒りに狂った彼を止められる人物なんていません。
地面には虫の息の不良が数人。トンファーについた血を払いその場に立ち尽くす雲雀。
なんとなく見上げた空。なんだろう。無性にあの子に逢いたくなった。
強く強く抱きしめて、キスをして、そして。
好きだと伝えたい。もう傷つけたりしない。僕が絶対に守るから。
だから、
「別れてくれない?」
「え・・・」
「もう君なんて好きじゃない。目障りなんだよ。」
「ヒバリ、さん・・・?」
「もう僕に近寄らないでよ。」
「・・・・・・・そう、ですか・・・」
突然の別れの言葉に綱吉の反応は薄かった。もっと必死になって繋ぎ止めるのかと思ったのに。
「分かったならもう出てってよ」
「・・・はい・・・あ、の・・・!」
「何」
「俺、雲雀さんの事好きです。だからもう少しだけ好きでいさせてください」
(そんな簡単に忘れることなんて出来ない。ただ貴方がいない生活に慣れるまでの時間が必要だから)
「つな、・・・」
「今までご迷惑をおかけしてすいませんでした」
大きい音を立てて閉まる扉。最後に見たのは頬を伝う涙。
僕達の関係は元に戻るだけ。ただ、それだけ。なのに。
「・・・・・・っ。なんで、僕まで泣いてるの・・・」
視界がぼやけてる。喉には何か熱いものが引っかかったみたいだ。
泣き虫なあの子の性格がうつったのかな。
窓から差し込んだ眩しい光りに視線を向ける。ふと見上げた空は今日も蒼かった。
そんな明るい世界にひとつ終わりを告げた。
手放したものは幸せなふたりの未来。
大切で大好きだからこそ別れを告げた雲雀さん。自分の傍にいたらまた危ない目にあわせてしまう。
傷つく綱吉のことを考えると離れるという選択肢を選んでしまって後悔もたくさんしたけれど時間は確実に過ぎていき・・・
あれから綱吉は雲雀さんから別れを告げられてからも忘れることなんて出来ません。
遠くで見つめているだけでも胸がドキドキします。
いつの間にか恋心は愛に変わっていて一番は雲雀さんだけになっていた。
今日もまた枯れる事のないこの想いは涙で流すだけ。
そして、”パーフェクトスター・パーフェクトスタイル”の歌詞に繋がります。私の脳内で。(あいたたた
●良かったら聴いてみてくださいv
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