ヒバツナ生活

ネタは浮かぶけどオチがしっくりこなくてプロットを書いては途中で別のものに取り掛かる、を繰り返して結局何もできないという日々を送ってます＞＜

アラツナ美容師ネタ→ツナツナ双子設定（ヒバツナ両片思い）→ツナツナ双子設定（前のやつとは別物で１０年越しの片思いツナ）→寝取られツナ（確実に１８禁）とこんな感じです。どれも最後の方がグダグダになてしまいます。これ新種の病気だよきっと。←オチが決まららない病とかじゃないのかな！

６月も一週間すぎちゃったし何か書きたいなーひばつな！ヒバツナ！

ということで（？）雨の日のヒバツナで突発ネタです。

梅雨に入ったからといって昼過ぎに雨が降るのは勘弁して欲しい。オレは靴を履きながら小さくため息をついた。すると、雨音にかき消されそうなオレの声を拾った人物がいたみたいだ。

「傘、持ってきてないの」
「いえ、ここにありますけど…」
「………そう。」

事実を言っただけなのに雲雀さんは急に不機嫌になって今にもトンファーが飛んできそうだった。オレはその状況から逃げるように「失礼します！」とだけいって折り畳み傘を開いて駆け出した。一度だけ振り返ると雲雀さんがオレの方を見ていた。その時は怖い感じがしなかったのはなんでだろう。ただ、雲雀さんが何か言いたそうだなっと思った。

もし、仮にだ。今日オレが傘を持ってきていなかったらどうなっていたんだろう。

「雲雀さんが傘貸してくれたのかな…」

いやいや。そんなことあり得ない。それに傘を差しだす雲雀さんを想像した後に、一緒に帰る場面が浮かんでしまった。雲雀さんとオレがあいあい傘？もっとあり得ないって！
そんな想像をしてしまった日から三日後。また同じ状況に出くわした。でも今度は少しだけ違うけど。

「今日も傘、持ってきてるんだろ。早く帰れば」
「いえ、それが…」
「持ってきてないの？」
「……はい」
「なんで。」
「なんで、と言われましても…」
「天気予報って知ってる？」
「なっ！それくらい知ってますよ！バカにしないでください」
「それならなんで傘持ってきてないの。今日は午後から降水確率１００％だよ」
「だ、だって…」
「別に君がどうなろうと関係ないけど」
「そうですね…それじゃ、失礼します…」
「待ちなよ。なんて顔してるの」
「雲雀さんとは関係ないです」
「へぇ、僕にそんな口きいてどうなるか分かってるの？」
「咬み殺したかったらどうぞ」
「今日は随分と反抗的だね」
「………」
「まぁ、いいや。おいで。お茶くらいは出してあげるよ」
「…え？」
「何してるの。行くよ」
「あのっなんで、」
「”雨宿り”しようよ。応接室で。嫌ならいいけど」
「いやなんかじゃないです！」

本当は知ってたんです。雨が降ること。天気予報だって見たし、母さんにだって傘を持たされそうになった。それでも今日はワザトもって行かなかった。

―雲雀さんが傘に入れてくれるかもしれない。

そんなこと考えてしまって、でも一度ダメなら諦めるつもりだった。それなのに雨宿りだなんて。雲雀さんと一緒に過ごせる時間が嬉しくてニヤける顔を必死に隠して雲雀さんの後をついて行った。このままと雨が止まなければいいのに。こんなこと思ったのは初めてだった。そして雨の日が好きになった。雲雀さんも同じ気持ちならいいのにな。


追いかけた背中はまだ、遠い。



【補足】
ツナが傘を持って来た日に雲雀さんは自分の傘に入れてあげようと思って声をかけたらちゃんと持ってきてて、ムッスリしちゃってます。それからは傘を持ってこなくなります（もしかして持ってないんじゃない？と期待しちゃうから）でも三日後、自分もツナも傘を持ってないと知ってちょっと後悔します。で、八つ当たり的な感じになって言い方がキツくなってしまって泣きそうになったツナをみて内心焦りまくりです。
そこで雨宿り作戦を思いつきました。見事作戦を成功させた委員長でした。応接室ではヒバツナでは王道なお茶会が開かれます。雨が上がっても雲雀さんはツナを家まで送ってあげるに違いないです。
ヒバ→←ツナで雨の日でした！おしまい！

[3回]