※ヒバツナです。
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+++ 薔薇なんてまずくて食べられたものじゃないよ +++
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紅い血が似合う人だと思った。傷を舐め取る仕草はまるで・・・
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「実は僕、吸血鬼なんだ」
「・・・え?」
それはいつもの応接室でのたわいない会話。
綱吉が手に持っていたクッキーの残りの一口を飲み込んだ時だった。
「ねぇ?聞いてるの?」
「え、あ、はい!」
雲雀の言葉に反応しない綱吉を漆黒の瞳が覗き込む。
ソファーがぎしりと揺れたと思ったら綱吉は雲雀に引き寄せられていた。
肩に頭をうずめられ、絹のようなサラサラの髪が触れてくすぐったい。
「ひ、雲雀さん!?」
「お腹すいた」
「・・・え?」
「お腹すいたって言ったの」
「あの・・・さっきお昼食べたばかりですよね?」
「僕は吸血鬼だよ。人間の食料なんかで満たされると思う?」
正直、言葉が見つからない。
だって雲雀は今まで普通にご飯食べてた。見る限りでは牙らしきものだってない。
綱吉は自分が持っている少ない吸血鬼の知識と雲雀を照らし合わせてはみたが
そんな現実離れした話をすんなり受け入れられるはずが無い。
ああ~もう、頭が混乱してきた・・・
ぐるぐると考え込んでいる綱吉をよそに雲雀は淡々と話を進める。
「朝から群れを咬み殺したから血が足りなんだ。だから綱吉の血をちょうだい」
「お、俺の血をですか!??」
「うん」
綱吉は息がかかるほどの距離での雲雀の整った笑顔に見とれている間にネクタイを引き抜かれ首元が露になる。
「ちょっ・・・!雲雀さん!!?なな何するんですか!?」
綱吉は慌てて外気にさらされた胸元を押さえると雲雀に両手を掴まれてしまった。
「食事に決まってるじゃない」
そんなの当たり前でしょ。みたいな言い方・・・。俺がおかしいみたいじゃないですか。
雲雀は再び綱吉との距離を縮め軽くキスをした後に首筋に吸い付いた。
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・・・つ、続きます。すいません・・・!!
でも、吸血鬼ネタって萌えます。大好きです。
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