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web拍手・日記コメントへのお返事はこちらでさせていただきます。※突発的にエロもあるかも。
【雲雀さんが透明人間の場合】
朝起きたら、体が透けていた。というか透明になっていた。
着流しがふわふわと浮いている様子が鏡に映った姿はなんとも異様な光景だった。だからといって僕は全裸で歩く気なんてなかったからいつものように制服に着替えることにした。そしてなぜか制服に袖を通した瞬間、衣類が全て透明になった。
そんな僕に気づく人間は誰もいなく、声は届くようで草壁にこの一連の事態を伝えた。最初は驚いた様子だったが僕の命令に背くようなことはせず、風紀の仕事をこないしているようだ。
透明人間になって3日目の朝。まだ体はもとに戻っていない。事の原因に心当たりはなく赤ん坊にも聞いてみたが「何もしらねぇぞ」と答えが返ってきた。でも何か調べてくれるようでその結果待ちといった状況だ。なんでもイタリアに行っているらしい。特に不便はない…とはいえない。咬み殺すことはできてもなにか物足りない気がした。無抵抗の相手を叩きのめすのは面白くなかった。少しは反撃してほしい気をもちつつも僕が見えていないんだから仕方ないかと納得することにした。
そろそろ咬み殺すことにも飽きてきた僕は屋上の給水塔の横で昼寝をしていた。どうやら黄色い鳥は僕がどこにいるのか分かるらしい。野生のカンなんだろうか。頭の上を「ヒバリ、ヒバリ」と鳴きながら旋回していたと思ったらいつのまにか僕の顔の目の前にいた。当然と言えば当然だけど覗き込んだ黒い瞳にはなにも映っていなかった。
すると黄色い鳥の背後に茶色い物体がひょっこりと現れた。あまりにも予想外のことで僕は目を見開いたまま固まってしまった。
そもそも沢田綱吉がいるはずがないからだ。
僕のテリトリーだということは誰もが知っている。時々赤ん坊がらみで来ることはあっても、僕に咬み殺されると分かっていてひとりで来る理由がまずないはず、なのに。
今の僕は声を出さないと存在していないに等しい。だから目の前の沢田は怖がる様子もなく、鳥に話しかけている。こんなにも近くで柔らかい表情を見たのは初めてだな、とぼんやりと思った。
「あ、ちょっと待ってっ…」
「ピッ?」
「あ、あのさ…えっと…やっぱり鳥に聞くなんておかしいよね」
「サワダ!サワダ!ダメツナ!」
「なっ何でオレの名前!?」
「ダメツナ!」
「間違ってないけど、どこでそんなの覚えたんだよ」
「ヒバリ、ヒバリ!」
「え、ヒバリさん?って、うわっ!?」
給水塔横の鉄梯子に足をかけていたであろう沢田に目がけて黄色い鳥が飛びつけば、当然落下せざるを得ない。沢田の体が後ろに倒れていく光景がスローモーションで見えた。沢田が視界から消えたと思ったら驚いた表情の沢田が目の前にあった。それはまるで宙に浮いたような光景だ。否、僕が沢田の腕を掴んでいるんだ。
「え…?なに、これ…」
「ねぇ。腕掴んでてあげるから足、ちゃんとかけなよ」
「あ、はい!」
「もういい?」
「はい!大丈夫です…って、ひばり、さん…?」
「……っ」
「その声、ヒバリさんですよね!?」
「そうだよ」とも「違う」とも言えなかった。この姿になって多少不便なことはあっても特に気にしていなかった。それなのに言葉に詰まるなんてどうかしてる。それ以前に、僕が他人を助けるなんて。
ただ、なんとなく沢田綱吉だけにはこんな姿になっていることを知られたくなかった。
* * *
あれれ?ツイッターでは純情・エロ(淫乱)バージョンだったはずだったのにな。
一応ヒバ→←ツナな感じでしょうか。さすがに真っ裸にはできなかった。さすがにこの流れでフル●ン雲雀はいかんだろwwwとなったので^^
◆補足◆ 雲雀さんが透明人間になってから事実上、雲雀さんが学校に来ていない。という状況なので片思い中のツナが勇気を出して屋上に来た→ヒバードに聞いてみよう→鳥に聞くなんて重症だよな→ヒバードにぶつかられる→落下→雲雀さんに助けてもらった→でも姿が見えない→なにこれ!!??→でも雲雀さんが目の前にいるのは確か→相手の反応なし→どうして?といった話でした。
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