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web拍手・日記コメントへのお返事はこちらでさせていただきます。※突発的にエロもあるかも。
昨日の続きです^^
今日もヒバリさんはイライラしています。群れを咬み殺したりないとかではなく、恭弥さんに宣言した期限を2日も過ぎているからです。元々恋事情に疎いヒバリさんが恋愛シミュレーションを作るは簡単ではありません。それでも”明日にでも”と強気で言い放ったヒバリさんは一秒でも早くデーチモの声にぴったりの子を見つけなくてはなりません。ちなみに恭弥さんはこんなことになることは予測してたので別に気にしていません。
それはともかくとして、ヒバリさんはデーチモを探して並盛中を歩き回ります。
結果から言えば、今日も収穫なしです。もう、諦めモードになりながらも気分転換にお気に入りの屋上に行きます。すると、そこには先客がいました。屋上といえばヒバリさんのテリトリー。一般の生徒は絶対に近づかない場所です。でも目の前にいるのは茶色の髪の毛の男子生徒でした。なにやらひとりでブツブツ言っていました。ヒバリさんが真後ろに立っても気づいていません。
「はぁ…これからどうしよう…」
「ねぇ。何してるの」
「うわっ!?」
「なにコレ。君、こんな借金あるの?」
「か、返してください!」
「ふぅん、否定はしないんだ。それにしても一般人でこの額は大きすぎじゃない?」
「あなたには関係ありません!それ返して!」
「嫌だ。」
「何で!?」
「なんとなく」
「なんですかそれ!意味が分かりません!!」
「ねぇ。君、名前は?」
「…は?」
「名前聞いてるんだよ」
「どうしてあなたに名前教えないといけないんですか。それよりも、」
「名前教えてくれたらコレ返してあげるよ」
「う…、さわだ、つなよしです」
「見た目とはかけ離れた名前だね」
「すみませんね!名前負けして!」
「別に。悪いとは言ってないよ」
「名前言ったんだからそれ返してください!」
「あぁ、そうだったね。はい」
ヒバリさんがツナに返したのは、一億円分の借金があるといった内容の紙でした。なんでも沢田綱吉には両親が残した借金があるということです。それを一人で返さないといけないツナは屋上で大きなため息をついていたのでした。それにヒバリさんに楯突くような言い方をする生徒は初めてでした。そんなこともあって沢田綱吉という人物に興味がわきました。よく見ると女の子のような容姿で可愛い類には入り、小動物のような動きは嫌いではありません。それに…。
「ねぇ」
「なんですか」
「その借金、僕が払ってあげようか」
「…え?」
「この金額を払い終えるまでに君の一生終わっちゃうよ。もしかしたら借金残して死んじゃうかもね」
「だ、だからってどうしてあなたが…」
「君の声、気に入った」
「こえ…?」
「うん。僕のイメージにピッタリだからね」
「あのなんのことか分からないんですけど…」
「僕が作るゲームの登場人物の声を君にやってもらう。給料は君がもってる借金の額でいい」
「そんな!一億もあるんですよ!?そんなお金…」
「僕が持ってないとでも?これくらい出世払いで払ってくれるよ。もしかしたらおつりがくるかもね」
「あなた一体なにものなんですか」
「僕は雲雀。ヒバリカンパニーの社長は僕の兄なんだ」
「ヒバリカンパニーってあの大手おもちゃ会社!!?」
「よろしくね、沢田綱吉」
デーチモの設定はイタリア人とのハーフという設定でした。ここで問題なのは性別なんですが、ツナの声はどっちもいけそうだしなにより日本人にはない茶色の髪。そして心地いい声色。なにもかもヒバリさんのイメージに合っていたので思わずスカウトしてしまいました。ツナの借金の額なんてヒバリさんにとってなんてことありません。ヒバリカンパニーは年収120億。ヒバリさんはヒバリさんで風紀を取り締まっているので黒いお金はたくさんありました。
一方ツナはというと多額の借金を抱えて悩んでいたところに現れた救世主…とは言い難いヒバリさん。なんだか横柄な態度だし、一方的に話を進めてくるので苦手な人だなと思っていました。でも声のデータをとるだけで借金が無くなるならとヒバリさんに協力するようになります。
でもまだ、この仕事が長期戦になるなんてふたりともまだ知りません。
憧れの女子(京子ちゃん)がいるツナでも恋愛経験は浅く、おまけに声優でもないから声の演技なんてすぐにできるものでありません。ヒバリさんだって同じ。ツナが言うセリフにダメだしはできても演技指導までできません。そこで助け舟を出すのが恭弥さんでした。それはヒバリさんがツナを「キャスト決まったよ」とツナと対面させる場で決まります。
それはまだ後日。
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