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web拍手・日記コメントへのお返事はこちらでさせていただきます。※突発的にエロもあるかも。
ヒバリさんが10年後に行く5分前。 クリスマスから、ずっとツナに避けられていたヒバリさんはとうとう我慢できなくなってツナを問い詰めていました。季節は1月の終わりで冬の冷たい風が頬を突き刺します。最初は廊下で声をかけましたがツナはヒバリさんと目が合った瞬間、走って逃げたのを捕まえたのが渡り廊下だったからです。掴んだ腕が震えていたのが寒いからか怯えているのか分かりませんが、ツナの気持ちを知るまでは絶対に離してあげないと思っていました。
「ねぇ、なんで僕の事避けてるの」
「…っ、なんのことですか?オレは別に…」
「それはもう聞き飽きた。僕が聞きたいのはそんなことじゃない。君にとって僕ってなんだったの」
「え…」
「僕は君の命の恩人だって言ってたよね。だから僕のためになんでもするんだろ。もしかして忘れたとか言わないよね」
「忘れてなんか、いません…ただ、ヒバリさん仕事が忙しそうだから、オレ…」
「気を使ってたっていうの?そんな風には全然見えなかったけど」
「ヒバリさんには本当に感謝してます。でも、オレはヒバリさんに迷惑しかかけてなかったから…オレなんかが傍にいたらダメなんです」
「なにそれ。意味解からないんだけど」
「だって、オレ、ヒバリさんのこと…」
ツナが俯いたまま何か言おうとした瞬間、窓の外から爆音が聞こえました。ヒバリさんがそれに気づいたときには開いた窓からバズーカの弾が飛んできていました。その奥にはリボーンと鼻水をたたらして泣いている子牛の子供がいました。でもそんなことよりもこのままではあの弾がツナに当たってしまいます。咄嗟にツナをかばったヒバリさんは10年バズーカから発射された弾にあたってしまいました。強い衝撃がしたと思ったら体が浮いた感覚がして目の前が真っ白になりました。そして、やっと地に足が着いた瞬間、さっきまで話をしていた彼よりも少し低い声が自分に向かって何か言っているようでした。視界が開けて最初に見たのは自分よりも背が高くなったスーツ姿のツナでした。そして、
「ヒバリさんなんて、だいっきらいです!!」
キライといわれたのは初めてで、思っていたよりも心臓に突き刺さる言葉を発した本人が驚いているのはどうしてだろう。と、ぼんやりとした頭で考えていましたが、ヒバリさんは段々ムカついてきてトンファーを取り出して10年後のツナを殴っていました。
「い、った…イキナリ何するんですか…!」
「ムカついたから殴っただけだよ。でもギリギリかわすなんて君、沢田じゃないね」
「オレは正真正銘、沢田綱吉ですよ。でも今のヒバリさんからしてみたら”10年後の沢田綱吉”になりますね」
「10年後って…」
「きっとランボのバズーカに当たったんだと思います」
「あぁ、あの牛柄の子供か…」
「すみません…」
「どうして君が謝るの」
「だって一応ランボはオレの家族ですから」
「それで、僕は過去に戻れるんだろうね」
「はい。5分経ったら戻れると思います」
「………あ、あのヒバリさん…」
「なに?」
「抱きしめてもいいですか?」
「……は?」
「いや、あの深い意味はないんですけど、そのヒバリさんが泣きそうだったから」
「深い意味がないならしなくていいよ。それに僕が泣くわけないだろ。君じゃないんだから」
「…やっぱり10年前も今も変わりませんね」
「なにが変わらないの」
「この時代のヒバリさんは…もっと冷たいんですけど、真っ直ぐなところは変わらないんだなと思って」
「僕は君に冷たいの?」
「元を辿ればオレが悪いんですけど…あの、ひとつだけいいですか?ヒバリさんはあの女の人とうまくいったんですか?」
「女って何…」
「クリスマスに一緒にいた奇麗な女の人ですよ。ヒバリさんとお似合いだったあの奇麗な、」
「ちょっと待って。君あの場所にいたの?」
「リボーンとの修行の帰りに偶然、見ちゃって…」
「あれは親が勝手に決めた食事会だったんだよ。それに僕は女なんて興味ない。…違うな。僕は君といた方がよっぽど…」
「え、」
大事なことを言いかけて途中で止めた。それは、煙が体を包んだからじゃない。今、目の前にいる10年後の沢田に言うべき事ではないと思ったから。
スミマセン><終わらなかった…;
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