ヒバツナ生活

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全て、繋がっている。



「ツナさん今日も可愛いです～！」
「そ、そんなこと無いってハルのメイクがうまいからだよ」
「もう！ツナさんは十分魅力的なんですから自信もってください！そういえば、今度ツナさんが出るドラマって雲雀恭弥さんもでるんですよね」
「そうなんだよ、オレが相手役なんて信じられないよ…」
「ハルはツナさんとお似合いのカップルになると思います！自信持ってくださいハルはいつでもツナさんの味方ですから」
「ありがとう、ハル」



オレは、今日もメイクのハルに背中を押されて撮影スタジオに入った。午後からファッション雑誌のインタビューと撮影が予定されていた。今オレが着ているのは女の子の衣装だ。秋冬に向けての洋服だから露出は少ないが、スカートだから動くたびにスースーして落ち着かない。

オレは痩せてて、身長も低い。女の子の衣装が問題なく着れるけどれっきとした”男”だ。


どうしてこんなことになったのかというと、莫大な借金があってそれを返すためとか、意地悪なクラスメイトが芸能事務所にオレの履歴書を送ったとかそんな理由ではない。これはリボーンという、オレの家庭教師の課外授業（という名の遊びと暇つぶし）だそうだ。全くもって迷惑な話だ。最初は男だという事がすぐばれて日常生活に戻れると思っていた。それが、気づけば緑茶のＣＭにでて、人気雑誌のモデルをし、クイズ番組のおバカキャラに昇格。ＣＤデビューをしたころにはドラマの話まで舞い込んできた。最初は獄寺くんあたりが緑茶のペットボトルや雑誌を買い占めてるんじゃないかと思ったこともあったけど、毎日ダンボールで届くプレゼントやダンボールを見ているとその可能性はなくなった。

そんなこんなでそれなりに忙しい毎日を送っている。ちなみに、芸能界を引退という道はリボーンを倒したらできるそうだ。絶対に無理だけど。

とにかく、オレにはこの生活を続けるしか道は残されていない。でも最近では結構楽しくなって来ているんだけどね。この女装がなければなんだけど。そう、オレは”沢田ツナ”という名前で女の子として世間では認識されている。


そして、楽しくなってきた芸能生活を脅かすことが今、起ころうとしてる。それはあの雲雀恭弥とのドラマの共演だ。ヒバリさんは今をトキメク人気ナンバーワンの人気俳優兼、アーティストで、出演する番組の視聴率は全て３０％を越えているらしい。すごい、すごすぎる。確かに顔は奇麗でオレもカッコイイと思うけど、クールクールすぎてなんだか近寄りがたいんだよね。神々しいっていうか、次元が違うって感じがする。
だから、このドラマの話は今でも信じられない。


「なんでよりによってオレなんだろう…京子ちゃんみたいな可愛い子がした方が絶対いいのに…」


ヒバリさんと初顔合わせを３日後に控えたオレの胃はキリキリと痛みを訴えていた。



多分、続きます；

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タイトルは、語呂と思いつきだけ。某漫画のタイトルから。え？古い？
ええ、私も漫画自体は読んだことがないです。なんか緑の怪獣が出てくるんだっけ？？？
実は、ご/近/所/物/語からしか知らない←

[4回]