ヒバツナ生活メイド服は最強！

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2025-11-26 20:00

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メイド服は最強！

2010-08-30 20:10

↑のツナの眉を下げたらいやらしい感じになります。（※チョコバナナですが）
一生懸命、銜えて奉仕する感じで。（※チョコバナナです）

そして、リボカレンダーがたまってきてます。うううー…あと5枚はあります。
9月のトップ絵もまだ手につけてないし、やりたいことがいっぱいありすぎる。とりあえず、ヒバツナ子の後編を続きに収納しています。
骸が当て馬になっちゃった＞＜ごめんよ～

Shall we Dance？　後編

怯える表情には慣れてるけど、泣いてる彼女を繋ぎ止める言葉がみつからない。

「委員長、今年も無事に終わりそうですね」
「ああ、つまらないくらい何もなかったね」
「一般生徒は出し物を頑張っていたようですし、揉め事も少なかったですからね。ですが、あまり無理はなさらないで下さい。委員長も文化祭の手配の準備であまり寝てらっしゃらないんでしょう？」
「他にすることがなかったからね」
「あ、そろそろダンスが始まりそうですね」
「………」
「委員長どちらへ？」
「最後の見回りだよ」

まだ誰にも誘われていないんだろうと、軽い気持ちで沢田に声をかけてから僕たちの関係は日を追うごとに悪化している。現に、目の前で六道と楽しそうに踊っている沢田がいるんだから。僕の前でもそんな風に笑って欲しいのに鮮明に覚えているのは泣いている彼女の顔だった。僕に誘われたのがそんなに嫌だったのか。そんなことばかり考えてしまい、苛立ちながらも傷ついている自分がいてどうしていいか分からない。

グラウンドに響く音楽も終盤にさしかかった時だった。沢田の足がもつれ、倒れそうになった体を六道が支えていう光景が目に入った。キスしてるんじゃないかというくらいの距離の二人はまるで恋人同士にも見えた。

その後すぐに沢田と目が合っても僕は表情ひとつ変えずに彼女を睨んでいた。相手に何もせずに怒りをぶつけるなんて僕らしくない。ただ、このまま見てることができなくてすぐに校舎へと入った。後ろから呼ばれた気がするけど、きっと気のせいだ。だって、沢田は六道を選んだんだから。

応接室に戻る途中、なんとなく窓の外を見ると渡り廊下でうずくまる沢田が見えた。どうしてそんなところにいるのか分からないが、もしかしたら具合でも悪いんじゃないかと不安がよぎる。ちゃんと食事を取っているか疑ってしまうほど細い体だ。それとも六道に何かされたのか。最悪の結果を想像して一気に体が震えた。僕のせいで泣いていないのなら慰めることが出来るかもしれない。向かう理由は大切なあの子を守るためだ。

***

あの日からずっとヒバリさんを避けている。あんなこと言ってしまった後だから気まずいというのもあるけど、オレの気持ちがバレて冷たくされるのが怖かった。確かに六道先輩からの誘いは嬉しかった。こんなダメツナのオレに声を掛けてくれるなんてありえないことだったから。でも、オレはヒバリさんと踊りたかったから一度は断っていたけれど結局先輩と踊ってしまった。
実は山本や獄寺くんも声を掛けてくれていたが、もしかしたらヒバリさんから誘ってくれるかもしれないと期待していたから「ダンス苦手だから、足踏んじゃうかも」と話を誤魔化していた。

そんな淡い期待は無残にも打ち砕かれた。
校内でのペア組がほぼ終わった頃に誘われる意味。それは。

ヒバリさんは最後の最後にオレを選んだんだ。

それが悲しくてたまらなかった。一番になれないならいらない。そんな贅沢な感情を抱いたオレになにも残っていない。唯一、自分でドジを踏んで足首を捻ったくらいだ。六道先輩にはトイレに行くといってあの場を抜け出した。本当は、泣きそうになったからなんだけど。
ヒバリさんに睨まれたのは初めてだった。好きな人に嫌われていると改めて思い知らされた。

ズキズキと足の痛みも強くなってきて、涙も堪えることもできない。ここなら泣いても誰にも見られないからと膝を抱えて泣いていると頭の上から声が降ってきた。一番この場にいて欲しくないけど、唯一会いたい人。

「ひ、ばりさん…な、なんで…」
「六道になにされたの」
「先輩ですか…？別に何もされてませんけど…」
「それならどうして泣いてるの」
「それは、えっと……」
「言いたくないなら別にいいけど、校舎に用がないなら早く校庭に戻りなよ」
「はい、すみません…すぐに行きます、痛っ…！」
「もしかして怪我してるの？」
「ちょっと足捻っちゃっただけです」
「…それならそうと早くいいなよ」
「わっ！ちょ、ひばりさっ…！」
「嫌がるのは分かるけど保健室まで我慢しなよ」
「え…」
「湿布くらいはあるだろうからね」

いわゆるお姫様抱っこというやつだ。それもまさかヒバリさんにしてもらうなんて夢でも見てるんじゃないかと思ったけど、触れている体温は確かに本物で熱かった。
そして、ぽつりと零れたヒバリさんの真意はオレの心を震えさせた。

「僕なら怪我なんかさせなかったのに」
「いえ、これはオレがドジだから…」
「ねぇ、沢田。来年は僕と踊ろう」
「へっ！？」
「僕にとっての一番は君だけだ。最終手段なんかじゃない。それでも、やっぱり六道の方がいい？」
「骸さんは優しいし、悪い人じゃないけど…」
「けど？」

「ヒバリさんが、いいです」

一年後の約束は、オレたちを結びつける運命の糸。

ＥＮＤ

[4回]