ヒバツナ生活恋をしたなら

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2025-11-26 22:54

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一週間ぶりに更新しました。短い内容なのに時間かかってしまった…。
やっと恭弥さん登場です。あんな登場の仕方ですが変態ではないですよ。（笑）一応、彼の家でもありますので＾＾

そして、今回のヒバツナは携帯サイトとの兼ね合いもあって長くなりすぎないように1話分の長さを同じにしていく予定です。
そのために目印に青いリボンの画像を配置しています。あれを越さないように「伝えたいことをより完結に分かりやすく」を目標に書き進めたいと思います。

ハリポタ（ダンスパーティーのシーンを）見ててヒバツナでパロってみたくなたので思いつきのまま書いてみました。ヒバツナ子になったのはアンソロを読んだからです。感化されやすい性格なのです；

※ヒバツナ子です　（ハリポタ４　パロ）

◆ロン→雲雀さん
◆ ハーマイオニー→ツナ子

Shallwe Dance？　前編

今年から文化祭の最終日にダンスパーティーを行うことになった。最初は群れるなんて絶対に御免だと思っていたけれど、彼女の小さな後ろ姿を見て心変わりした。

学年最下位の学力でいつも転んで、ダメツナと呼ばれている沢田と会話をするようになったのは夏休みが終わる頃だった。夏休みの間、補習を行っていたが最後の一週間まで残っていたのは彼女だけだった。あまりにも情けない内容の提出プリントを見て咬み殺してやるつもりで教室へと向かうと、寝ていた。スヤスヤと寝息を立てて寝ている姿はまるで眠り姫。風に揺れるハニーブラウンの髪に引き寄せられるようにそっと近づいた。

「ねぇ、プリントも解かないで寝ているなんていい度胸だね」
「………」
「3秒で起きないと咬み殺すよ」
「…ん、」

ガツン！！

「痛ったー！なにするんだよリボーン！」
「僕はそんな名前じゃないよ」
「へっ、あ、あれ？」
「君の立場を今すぐにでも分からせたほうがいいみたいだね」
「あ、あの…あなたは…」
「ふぅん、この学校で僕の事知らないなんて君って正真正銘の馬鹿なんだね」
「なっ！初対面の人にそんなこと言われる筋合いないです！」
「ああ、違うか。ダメツナだったね」
「～！！確かにそうですけど！」
「補習もしないでのん気に昼寝してる君にはピッタリのあだ名だね」
「だ、だって…ひとりじゃ全然解けないんです…だから途中で眠くなって…」

「すみません」と葉が萎れるようにうな垂れた姿は見ていて戦意が薄れていった。
こういうのを落ち込んでいるというのだろうか。泣きそうなその声は震えていた。

「雲雀恭弥。それくらい覚えられるだろう？」
「えっと、ひばり、さん…？」
「そう。君はダメツ、」
「ダメツナじゃありません沢田です！沢田綱吉です！」

潤んでいた瞳に強い熱が灯った。弱いと思っていた草食動物は僅かだが僕に牙を向けた。
その時、咬み殺したい以外の感情が生まれた。その名は、恋という名の初めての感情だった。

夏休みが開けて、沢田と時々話をするようになった。8割程度は僕が声をかけていたが最近では沢田からも挨拶をしてくれるようになった。廊下ですれ違う時もお辞儀の前には笑いかけてくれた。

そんな時に文化祭でのダンスパーティーを開催するとこに決まった。それは男女がペアを組み音楽に合わせるという簡単な内容だった。しかしそれは思春期の学生にとって自分と踊ってくれる相手を探すという難題も含まれていた。
だが、文化祭まで3日をきると校内はある程度ペア探しは落ち着いた。それでもまだ相手を見つけられないでいる生徒は諦めるものが多かった。その中に沢田いることは容易に想像できた。事実、沢田は誰ともペアを組んではいなかった。
それなら僕が組んであげよう。そんな軽い気持ちでからかったからあんなことになったのか。

「沢田」
「あ、ヒバリさん。今から見回りですか？」
「うん。沢田はもう帰るの？」
「はい、メイド喫茶の衣装はお昼休みに出来上がったんです。だからあとは食材の準備をするだけなので」
「君も表に出るんだっけ」
「いえ、オレは裏方にしてもらうように頼みました。トレイを運ぶだけでも転ぶのにケーキやジュースなんて運べませんから」
「なんだ、君なら衣装似合うと思ったのに」
「え…でもあんな可愛い衣装は京子ちゃんとか着た方がいいんです。オレが着ても絶対似合わないです」
「君のほうが可愛いと思うけど」
「ど、どうしたんですかヒバリさん今日、変です」
「そうかな。それより、君はダンスの相手は決まったの？」
「え、それは…」
「君の事だから誰にも誘われてないんだろ」
「……っ」
「それなら僕が一緒に踊ってあげてもいいよ」
「なんで、オレなんかと…」
「このままじゃ誰も君を選びそうにないからね。君、ひとり余るなんて惨めな思いするだろうからね」
「…いや、です」
「なに聞こえない」

「そんな情けかけてもらわなくてもいいです！オレ、もう踊る人決まってます」
「なにそれ。どこのクラスの奴」
「昨日、六道先輩に声をかけてもらいました。だからヒバリさんとは絶対に踊りません」
「六道、だって…？アイツだけはやめなよ。あんな変態と踊るなんてダメだよ」
「だったら、最初からオレに言ってくれてたらよかったのに」
「それ、って…」

「オレを、最終手段にしないで…！」

動揺していたんだと思う。泣きながら校舎に入っていく沢田を見ていることしかできなかった。

＜続く＞

[4回]