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web拍手・日記コメントへのお返事はこちらでさせていただきます。※突発的にエロもあるかも。
お待たせ(?)しましたホストパロの続きです!今回で終わるはずだったのにあとちょっと続きます。
ヒバリさんと再会してから1週間がたちました。
ツナは相変わらず節約生活と残業の日々を送っています。でも前回と違うところもあります。
まず”今度は倒れないこと”をモットーに働いています。ご飯を抜くことをやめてまとめて自炊してから節約しています。
あと、同僚の骸に倒れたことを笑い話でした後に奢ってくれるようになったのでお言葉に甘えています。残業も時間を半分に減らしても毎日するようになりました。
ツナは今でもあの置手紙を大事に持っています。財布にいれたら無くしそうなので引き出しの中に大切にしまっています。残業で疲れて帰ってきてもその手紙を読むだけで元気が出ます。ツナはそれだけが心の支えになっているのです。
そして、今日は骸とランチに出かけました。妹の凪からイタリアンレストランの食事券を2枚貰ったと言ってきたからです。最近は奢ってもらう事が多くなって、ツナは悪いなと思っていましたが、今回は食事券ということで一緒にご飯を食べることになりました。
店に着いたのは12時半頃。店も込んでいたせいもあってふたりはテラスに案内されました。注文を済ませて待っている間ずっと周りの女の子の視線が痛くてたまりません。中身は変態でも見た目はカッコイイ骸に女の子たちはみんなピンクのオーラを纏っています。
やっと食事を始めた所でツナはイキナリ声を掛けられます。日差しが眩しい昼間には絶対に会うことがないと思っていたヒバリさんでした。
「君、こんな所でなにしてるの」
「え、ヒバリさん!?」
「なにしてるのって聞いてるんだけど」
「えと、お昼ごはん食べてます」
「ふぅん。そんなやつと?」
「そんな奴とはなんですか。久しぶりに逢ったというのに相変わらずつれないですね」
「あの…ふたりはお知り合いなんですか?」
「少し前に彼がいる店で働いたことがあるんですよ」
「え!?骸もホストだったの!?」
「1ヶ月ほどしか働いてませんけどね」
「そうなんだ…知らなかった。でも骸ならホスト似合いそう…」
「クフフ、そうですか?ありがとうございます」
目の前でニコニコと微笑む骸とは対象に表情が曇り始めるヒバリさんに気づいたツナは焦ります。せっかく会えたヒバリさんが不機嫌になってこのまま別れてしまうのは嫌だからです。でもツナの心配は無駄に終わります。ヒバリさんは「いくよ」とだけ言ってツナの腕を掴み店を後にします。
半ば引きずられるように連れて行かれた先はビルの地下駐車場でした。一番奥に止めてあった黒い車の前まで行くといきなり手を離されて、すごい状況になります。背中にはヒバリさんの黒い車、目の前には眉間に皺がよったヒバリさんに両手を顔の横につかれていました。
(ヒバリさんSide)
実はヒバリさんはツナを家まで送ってあげた時に本当は襲ってしまいたいくらいツナの事を好きになっていたのです。でもそんなことをしてはツナに嫌われてしまうことも分かっているし、体調がよくないときにあんなことは出来ません。(性的な意味で)
なので、その時はツナをベッドに寝せてキスをすることでよしとしました。そして、手紙を置くことで自分の連絡先を知ってもらうようにします。積極的なようでどこか消極的なヒバリさんです。
それなのに次の日もその次の日もツナからの連絡はありません。もしかしてまだ体調が悪いのかなと思ってアパートに行きますが、元気に出社するツナを見て安心します。でもそれならなんで会いに来ないの。とモヤモヤします。
焦りは禁物だぞ。とリボーンが言ってくるのでとりあえず店で待つことにしますが、数日待ってもツナは来てくれません。
店では「ヒバリさんが毎日店にいるわよ」「お気に入りの子でもできたの!?」とちょっとした騒ぎです。ヒバリさんの目的はツナなのでどんなに指名料をつまれても誰も相手にしません。
そして、いい加減我慢の限界でヒバリさんは車をとばしてツナの会社に行きます。ツナの会社は道路の近くではないので駐車場から歩いて行きます。するとその途中でツナを見つけました。この1週間ずっと我慢してきたのにツナは骸と楽しくご飯を食べていました。それが余計にムカついてツナを連れ出すかのように、来た道を戻ります。少し怯えているツナが逃げないように車に押し付けて両腕で閉じ込めます。
「ねぇ、なんで店に来ないの」
「え…?」
「あんなやつと楽しそうにご飯食べてるんだから体調は悪くないんだよね」
「は、はい…今は大丈夫です」
「じゃあ僕とはもう会いたくないってこと?」
「……ぇ、そんなこと…」
あるわけないです。一日も早くヒバリさんに会いたくてお金を貯めているのに。でもヒバリさん本人にそんなこと言えないのでツナは言葉に詰まり黙ってしまいます。
俯いてしまったツナを見てヒバリさんは「やっぱりそうなんだ」と勝手に解釈してしまいます。
ヒバリさんは”元気になったらまたおいで”という意味で書いたのに、ツナはあの置手紙の内容を”お金が貯まったらまたおいで”ということだと思っています。そんなすれ違いと勘違いをしまま会話は続きます。
「君さ、なんでそんなにお金がいるの。今も残業してるんだろ?」
「なんで、知ってるんですか?」
「赤ん坊が昨日言ってたんだよ。男一人で生活するには今の給料でも十分なのになんでそこまでするか理解できないね」
「だ、だって…」
「もしかして金遣いの荒い女でもいるの?」
「オレ、彼女なんかいません…!」
「別に隠さなくてもいいよ。でも君みたいなのと付き合うなんて物好きな女もいるもんだね」
「……お、オレがダサくてカッコよくないってそ、そんなの…昔から分かってます…!」
でもヒバリさんに言われたらこんなにも傷つくなんて創造もしていませんでした。彼女なんて今まで一度だって出来たことが無い恥ずかしさよりもヒバリさんに勘違いされてしまったのが一番いやです。
倒れていた自分を助けてくれたお礼もちゃんと言ってないのに。会いたくて、毎日ヒバリさんのことを考えていたこの1週間が夢のようでした。現実のヒバリさんは怖くて、ツナの事が気に入らないというような言い方をするからです。
睨むようなヒバリさんの視線についに耐えきれなくなったツナはその場にしゃがみ込んで泣いてしまいます。
そして、本当のことを独り言のようにぽつり、ぽつり話しだします。
「…でも、ひどいです…そんな言い方しなくてもいいじゃないですか!オレだって残業なんかしたくないし、ご飯だってちゃんと食べたいです!でもそれじゃ10万円貯まるまでに半年以上かかるんです…そのころにはヒバリさんオレの事忘れてるに決まってる…そんなのいやなんです…」
「10万ってなに…君僕に借金なんてしてたっけ?」
「借金じゃありません!ヒバリさんの指名料が一回10万円ってディーノさんが言ってたから…」
「僕の指名料…って…」
「オレがヒバリさんに会うには最低でも10万円必要だから…」
「君、僕に会いたいからお金貯めてたの…?」
「…はい…でも今日で終わりにします…もう絶対に会いたいなんて思いませんから…すみませんでした…」
ホストと客という立場でもヒバリさんに嫌われていては悲しすぎます。ツナはヒバリさんに会うことを諦めます。それならこれ以上彼と一緒にいるわけにはいきません。もっとひどいことを言われては立ち直れないかもしれないからです。ツナは逃げ出すようにその場から走り出しますが、またしてもヒバリさんに腕を掴まれてしまいます。
そして今度は冷たい車ではなく、背中から熱が伝わります。ツナはヒバリさんに抱きしめられていました。
ヒバリさんはやっと誤解を解き、ツナが自分に会うために節約生活をしていたことに気づいたのです。
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