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(雲雀Side)
君たちは何度生まれ変わっても廻り逢う。
アイツはそう言った。
それなら、
この数ヶ月が全て過去の続きなら、
僕はそんなのいらない。
これは自分の意思で決めて動いたんだ。
運命って言葉で簡単に片付けないでよ。
ねぇ、
君は誰が好きなの?
--- 運命なんて大キライ ---
「す、好きです」
あれは夏休みもあと数日で終わるという時だった。
偶然、彼と廊下で出会った。そして、告白された。
風邪なんかじゃないかと思うくらい頬を真っ赤に染めた彼の名を沢田綱吉。
弱くて群れる草食動物のひとり、だった。その日までは。
「あっあの…すみません!イキナリこんなこと…」
「ねぇ、君はどうしてここにいるの。また補習?」
「あ、はい…今日で一応終わりです」
「夏休みの大半は補習ってどうかと思うよ」
「はは…そうですね…リボーンにも同じようなこと言われました。でも……」
「でも?」
「今日、ヒバリさんに会えてよかったです。ちゃんと言えたし…」
最後の方はよく聞き取れなかったけれど、先ほどの告白の事を言ったのだろう。
それならなんで帰ろうとしてるの。
僕は逃げ出すように立ち去ろうとする彼の腕を掴んだ。
折れてしまいそうな華奢な腕は頬と同じように真っ赤だった。
やっぱり熱でもあるのかな。
「ちょっと、待ちなよ。」
「…っ!?」
「勝手に自己解決しないでくれる。返事くらい聞きなよ」
「だ、だって…聞かなくても分かってますから…」
「その様子じゃ全然分かってないみたいだね」
「え…?」
「僕は前から君に興味があった。こうやって触れるのも嫌じゃない」
「…え、それって…」
「君の事、もっと知ってもいいと思う。だから、付き合う方が手っ取り早いよね」
「ヒバリさん…おれと、付き合って、くれるんですか…?」
「いいよ」
涙でいっぱいの沢田を抱き寄せた夏の終わり。
僕たちは”お付き合い”をすることになった。
≪続く≫
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