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ボンゴレが作った一般企業の会社の受付嬢をすることになった18歳ツナ。本当は高校を卒業してからすぐにイタリアでマフィア関係の勉強をすることになっていましたが、人見知りが激しいツナの社会勉強のためにリボーンの計らいで受付をすることになりました。
初めは猛反対したツナですがリボーンに逆らえるわけもなく入社日が来てしまいました。
もう一人の受付嬢が京子ちゃんだったのでちょっとだけ緊張もほぐれましたが、朝からずっと知らない人と話していたのでお昼前にはもうぐったりと疲れいました。そして京子ちゃんが昼休みに入り、人も少なくなって一人の時間が出来てリラックスしていた時に急に声をかけられます。
驚いて顔を上げると黒髪の綺麗な男の人が立っていました。
「ねぇ、赤ん坊いる?」
「赤ん坊…?」
「君、見かけない顔だね」
「あっ、えっと…」
「まぁいいや。それより赤ん坊はいるの、いないの」
「あの、すみません。赤ん坊って…?」
「社長だよ。リボーンって名前だっけ?」
「リボーンですね。確か出勤してると思います。ちょっと待ってください内線してみますので」
「早くして」
「はっはい!えっと…リボーンの部屋は…あれ?01番でよかったよね…?なんで電話かからないんだろ」
「ねぇ、まだ?」
「すっすみません!京子ちゃんが書いてくれたメモどこにいったんだろ」
「もういい。直接部屋に行く」
「あっ、待ってください…!」
ツナの静止の声も聞かずにその人はエレベーターに乗って最上階まで行ってしまいました。社長のリボーンはアポなしではないと絶対に会いません。というか連絡をいれずに部屋に通してしまったなんて絶対に怒られます。でもこの場を離れるわけにはいきません。ツナはどうしていいか分からず涙目です。
「ツナ君遅くなってごめんね」
「京子ちゃん…」
「どうしたの!?何かあったの?」
「リボーンに会いたいっていう男の人が来たんだけど内線の仕方が分からなくてメモ探してたらその間に勝手に社長室に行っちゃって…」
「その人って背の高い黒髪の人だった?」
「う、うん…京子ちゃんの知ってる人?」
「うちの会社のお得意様なの。雲雀恭弥さんっていう人だよ」
「そう、なんだ…」
「でも珍しいね」
「え?」
「いつもは草壁さんって人が書類を持ってきてくれるし、直接会いに来るなんて私一回しか見たことないよ」
京子ちゃんの話ではさっきの男の人は雲雀さんという人はリボーンの知り合いのようです。とりあえず内線の仕方をおさらいしてツナは昼休みに入ることになりました。初日からダメツナっぷりを発揮して落ち込んでしまいましたが、一日(実際は半日)で辞めるなんてできません。
それから京子ちゃんに励まされながらツナは受付の仕事をしていくようにります。
会社の人たちや取引会社の人とのコミュニケーションをとるのにも緊張しましたが、毎日頑張って少しずつ仕事を覚えてきます。でも一つだけ苦手なことがあります。それは雲雀さんが来る時です。
最初の失敗を見られてことの恥ずかしさや威圧感のある視線に怯えてうまく話すこともできないのです。それなのに雲雀さんはツナに話しかけてくるので困ってしまいます。勇気を出して会話をしようとしても半分以上は噛んでしまって笑われる始末です。
こうして風紀財団の雲雀さんと受付嬢のツナの交流が始まったのでした。
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ツナの仕事場はシ/ョ/ム/ニの受付嬢のイメージ。
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